西村俊郎「軍馬保育」をめぐって



本年3/25日付のブログ記事の中で私は「軍馬育成」というタイトルの作品がある、と紹介したのだが、あとになってそのタイトルに自信がもてなくなってしまった。理由は、その作品の存在について口頭で聞いた時、実に迂闊なことであるが、文字を確かめずに記事にしてしまったのであった。実は「軍馬保育」が正しかったのだ。「ぐんばほいく」と聞いたような気もしたのだが、保育という言葉を軍馬に繋げることに何か違和感を感じて無意識のうちに「訂正」したものと思われる。
先日、ひょっとして西村俊郎の「軍馬保育」があるかもしれないと思って靖國神社遊就館の『令和八年特別展 いななき「軍馬」にみる英霊のご事績』展を観に行った。展示作品の中には見当たらなかったものの係の方に訊いてみると、残念ながら遊就館内にはないけれども、境内にある「靖國偕行文庫」という図書館に行けば何か判るかもしれないと教えられた。同館はその日は休館日だったので後日改めて出直すと、資料課の方が館外の資料についてまでかなりの時間をかけてインターネット検索してくださった。結局わからずじまいではあったが、靖國神社遊就館の展示をじっくり観たのは今回が初めてだったし、靖國偕行文庫という軍事関係図書館の存在も初めて知った。また、旧日本陸軍において軍馬がいかに重視されていたかということも改めて知ったのであった。
ここに紹介した東文研に資料によると、いわゆる「戦争画」と見られる西村俊郎作品は「砲撃配置につく」「大陸進攻」「海女」「軍馬保育」の4点。「軍馬保育」以外の3点は図版が確認されている。 (2026.8.8)

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