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西村俊郎「軍馬保育」をめぐって

執筆者の写真: 西村 正
西村 正
8月8日
読了時間: 2分
東文研資料の表紙 
東文研資料の表紙 
上段2行目に「西村俊郎、軍馬保育」の文字が見える
上段2行目に「西村俊郎、軍馬保育」の文字が見える

 本年3/25日付のブログ記事の中で私は「軍馬育成」というタイトルの作品がある、と紹介したのだが、あとになってそのタイトルに自信がもてなくなってしまった。理由は、その作品の存在について口頭で聞いた時、実に迂闊なことであるが、文字を確かめずに記事にしてしまったのであった。実は「軍馬保育」が正しかったのだ。「ぐんばほいく」と聞いたような気もしたのだが、保育という言葉を軍馬に繋げることに何か違和感を感じて無意識のうちに「訂正」したものと思われる。

 先日、ひょっとして西村俊郎の「軍馬保育」があるかもしれないと思って靖國神社遊就館の『令和八年特別展 いななき「軍馬」にみる英霊のご事績』展を観に行った。展示作品の中には見当たらなかったものの係の方に訊いてみると、残念ながら遊就館内にはないけれども、境内にある「靖國偕行文庫」という図書館に行けば何か判るかもしれないと教えられた。同館はその日は休館日だったので後日改めて出直すと、資料課の方が館外の資料についてまでかなりの時間をかけてインターネット検索してくださった。結局わからずじまいではあったが、靖國神社遊就館の展示をじっくり観たのは今回が初めてだったし、靖國偕行文庫という軍事関係図書館の存在も初めて知った。また、旧日本陸軍において軍馬がいかに重視されていたかということも改めて知ったのであった。

 ここに紹介した東文研に資料によると、いわゆる「戦争画」と見られる西村俊郎作品は「砲撃配置につく」「大陸進攻」「海女」「軍馬保育」の4点。「軍馬保育」以外の3点は図版が確認されている。 (2026.8.8)



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インタビュー

久しぶりに「インタビュー」を受けた。いや、ひょっとすると初めてだったかもしれない。誤解を招かないように言っておくと、ここで言うインタビューとは取材のことである。それも、美術雑誌に依頼した記事を書いてもらうための取材。  ところで、人から話を引き出すのがうまい人というのは確かにいるものである。気が付くとアッという間に時間が経ち、どうも私は余計なことを喋り過ぎたような気がしてきて、少し心配になってきた

 
 
 
初の寄稿掲載---西村俊郎「大陸進攻」図版発見の経緯について

今回は、戦時中の西村俊郎に「大陸進攻」と題する作品があったことを裏付けるテキスト資料および図版の発見に尽力してくださった、私の中学・高校時代の一学年上の先輩にあたる中村徹さんの論考をご紹介します。彼とのお付き合いは主に高校卒業後に始まるのですが、以下の論考の最後にある肩書が示すように、中村さんは私とは違った意味で長年美術の世界で積極的な活動をしてきた人です。私が書くこのウェブサイトのブログ記事では

 
 
 
西村俊郎の戦時中の作品「大陸進攻」を発見

西村俊郎「大陸進攻」昭和19年  『陸軍美術展集 昭和十九年』(陸軍省報道部監修 7/15発行)という出版物があった。陸軍美術協會の発行物である。この28ページに掲載されている3作品の一つが「大陸進攻」というタイトルの西村俊郎作品であることが判った。この発見については稿を改めて述べるつもりだが、ここでは、私の親しい友人の努力によって偶然発見されたものであるとだけ、心からの感謝を込めて記しておきたい

 
 
 

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