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西村俊郎作品の所在/作品の行方

  • 執筆者の写真: 西村 正
    西村 正
  • 13 分前
  • 読了時間: 2分

 久しぶりの「モノローグ」になりました。年の瀬が近づくと、一年が経つのは本当に速いと感じられます。この間、私より年上の元同僚の先輩が他界されるなど、改めて人間の無常を感じる機会が少なくありませんでした。その度に人生には限りがあることを教えられます。そのことを思えば、これまでに叔父の作品を求めて下さった方々の多くもすでに高齢となり、特に、面識のない方々については果たしてご存命でおられるのかを知るすべもありません。一方で、ネットオークションなどを見ると西村俊郎作品を散見することがあり、そのほとんどは私が見たことのない作品なのですが、画風から言って叔父の作品であることに間違いはないと確信が持てるものの、最初の持ち主の方は一体いつどこでこの作品を求めてくださったのか、作品の来歴を考えてしまうことがあります。職業画家の絵は人手に渡って楽しまれてこそ意味があるのは当然のことでしょうが、何らかの事情で持ち主が替わることを考えると、何か複雑で不思議な気持ちになります。

 今年は西村俊郎が亡くなって25年。生前最後の展覧会(1997年)から数えてすでに28年が経っています。叔父のアトリエに集った画家仲間も皆鬼籍に入り、叔父を直接知る人たちも少なくなりました。できれば一度、遠くないうちに、叔父の画業を回顧する展覧会を開くことができればと考えております。その際は当ウェブサイト上でもご紹介したく思いますので、どうぞよろしくお願い致します。 (2025.11.24

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