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今年も「私の愛する一点展」に出品しました

  • 執筆者の写真: 西村 正
    西村 正
  • 2021年6月13日
  • 読了時間: 2分

 東御市梅野記念絵画館(長野県)の「私の愛する一点展」は今年、第20回を迎えました。一昨年、私は初めて叔父の作品『榮子像』(50F)を出品しましたが、昨年はコロナ禍で開催されなかったため、二年ぶりの出品となりました。


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図録の表紙と、p.17 西村俊郎『引き潮(ロリアン)』(10F)のページ


 この作品は去年の秋に当ウェブサイトにおいて、タイトルの変更を報告させていただいた作品ですが、そのきっかけとなったのは画家本人が残したメモでした。ここでは、このページの原稿を引用して作品の紹介といたします。


●コメント

 西村俊郎は職業画家として人物画からスタートしたが50歳前後の時期、長期に渡って健康を害し、その後は風景画に転じて日本各地へ写生旅行をするようになった。そして65歳を過ぎてから初めて渡仏し、80歳まで毎年、主に冬場の半年、パリを中心にして制作活動を続けた。画風は愚直なまでに写実技法の追求に重点が置かれ、生涯その画風が大きく変わることはなかった。

 私は画家の親族(甥)として多くの作品を引き継いだが、この作品はその中の一つで、フランス・ブルターニュ地方の港町ロリアンで描いたものだという。本人はこの作品に相当な愛着を感じていたようであり、私も叔父が描いた作品の中で最も好きなものの一つである。(西村 正)

●作家略歴

西村俊郎(にしむら・としろう):

 1909年、北海道小樽生まれ。1930年から本郷絵画研究所にて岡田三郎助に師事し人物画を学ぶ。藤田嗣治の指導を受け海洋美術展に出品した他、日展、光風会展に出品。1949年から光風会に所属し中村研一の指導を受ける。1960年頃より人物画から風景画に転じ日本各地を写生旅行する。1973年以降ル・サロン等に出品。1984年パリ市からヴェルメイユ章受章。2000年、横浜市で没。


「私の愛する一点展」の会期は、2021年6月5日(土)~7月28日(水)。出品数は61点。

詳しくは東御市梅野記念絵画館のホームページをご覧ください。 (2021.6.13


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会場風景




右端が西村俊郎作品

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