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修復と額装

  • 執筆者の写真: 西村 正
    西村 正
  • 2020年1月30日
  • 読了時間: 1分

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西村俊郎「日高の海」(P100号)


 本サイトの「企画展示第3回:競走馬」でご紹介したこの作品は、我が家の階段室に四半世紀近く、アルミの仮縁を付けただけで吊り下げられていました。叔父がまだ元気な頃から、本人も階段を上がり降りするたびに眺めていた作品です。しかし、数年前から画面の劣化が目立ち始め、絵の具が剥離する恐れもあったので、昨年の秋に上野の淺尾拂雲堂に修復と額装をお願いしました。そして年末にはアクリル板で保護された形で戻ってきました。ホッとして、さっそく元の位置に掛けようとしたとき、一つだけ心配になったのは、淺尾さんには極力重くならないように対応してもらったものの、やはり以前の仮縁と比べれば格段に重くなっていることでした。そのため、今回は初めてワイヤーの強度等を慎重に調べ、大工さんにも相談しました。そしてやっと一月の末になって、このように元の位置に戻すことができたのです。

 物故作家の場合、作品の劣化をどう防ぐかということは大きな課題です。もちろん素人にできることではありません。これまで、すでに大小合わせて四点ほど専門家に修復を依頼してきましたが、今後もできるだけ作品を絞って修復をしていかなくてはならないだろうと考えています。(2020.1.30



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